メキシコのハーブティー

先日、メキシカンレストランのラ・カシ―タ(代官山)テ・デ・マンサニージャTe de Manzanillaを頂きました。風邪をひいていたので喉にもやさしく体も温まり、メキシコ料理と共に美味しく頂くことができました。

蔦谷書店で頂いたカモミールティーにははちみつがついてきました、しっかり(濃く)煎じたお茶にはほんのり甘くしていただくのもお勧めです。

マンサニージャはカモミールとも呼ばれ、メキシコやスペインでは食後やティータイムに飲みます。胃にもやさしく消化促進作用があり食後にもよく飲まれています。

【カモミール】

カモマイル(英: chamomile、あるいはカモミーユ、:camomille)、学名:Matricaria recutita)、キク科。

「カモミール」の語源は「大地の(χαμαί)リンゴ(μήλον)」という意味のギリシア語名カマイメーロン(χαμαίμηλον (chamaímēlon))で、これは花にリンゴの果実に似た香りがあるためである。スペイン語名のマンサニージャ(manzanilla)は「リンゴ(manzana)のような(香りがある)もの」という意味。属名の「マトリカリア」は「子宮」を意味し、婦人病の薬として用いられていたことに由来する。(Wikipediaより抜粋)

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メキシコといえば‘コーヒーCafe’ですが、メキシコに行きはじめた当時はまだ13歳でメキシコは乾燥している場所なので喉の渇きを覚えると昼間は‘フーゴ・デ・ナランハJugo de Naranja、夕食などには温かい‘紅茶Te Negro’を飲んでいました。

日本からメキシコへの航空機の到着便はたいていが夕刻〜夜でしたから、夕食時間の遅いメキシコでは夜9時くらいから軽い食事をします。

大学時代(1980年代)渡墨時レストランでの遅い夕食後に「レモンティー」を注文したくて「Te de Limon, Por favor」と言いましたら、ほどなくしてハーブティー用のガラス器にお湯とレモンの香りのティーバッグが付いてきました。日本のようにスライスレモンは付いていません。

お湯にティバッグを入れたのに時間がたっても紅茶色にならないので尋ねてみると、ウエイトレスが夜も更けて面倒くさそうに「レモンのお茶だ」と言う。確かにレモンの香りですが色はうっすら黄色のまま。何だか奇妙な味に感じましたが、これが私の生まれて初めてのハーブティーとの出会いでした。

この時のお茶は確かにTe de Limonレモン風味でしたが「レモングラス」のハーブティーだった事が、随分後になってわかりました。

今でこそ日本でもドリンクバーではアップルティ―、ミントティー、カモミールティーなどどれにしようか迷ってしまうほどの多種類のティーバッグが用意されていますが、当時日本ではティーバッグといえば紅茶、または緑茶くらいでしたからハーブティーなるものはほとんどお目にかかる事がなかったと思います。

両親がメキシコ・チャパラ湖畔に住み始めた1990年頃からはいつしかメキシコの家にはハーブティが常備されているようになっていて母はいつもテ・デ・マンサニージャを飲んでいました。

日本に一時帰国する時にもスーツケースには30センチ四方の大箱のティーバッグが2、3箱は入っていてその強い香りが荷物やキッチンに漂っていたものです。マンサニージャは「母だけのもの」と思っていましたしコーヒー党のわたしは飲んでみたいとも思いませんでした。

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5月はハーブが青々として花を咲かせたりいちばん素敵な季節です。お茶やスイ―ツ用にはミント、お料理用にローズマリーやオレガノ、セージ、観賞用にラベンダーなど、香りのある植物に囲まれているとほっとして気持ちが癒されるのは私だけでしょうか。

ハーブで思い出しましたが、ホームステイでお世話になっているメキシコ人宅のセニョーラはハーブ類を使ってシャンプーを作っていると言っていました。自家製のシャンプーを使うと抜け毛も減り髪に栄養が行き渡り髪の質も良くなるのだとか。次回お会いしましたら作り方を聞いてみますね。

現在の我が家の庭は食用春菊からたくさんの白や黄色の花(マーガレットですね)が花開き、セージの青紫の花は満開、ブルーベリーの枝には鳥がついばみ、ミツバチが飛び交ってお花畑になっています。ミニトマトが小さい花をつけ始めました。シラントロCilantro(コリアンダー香草)も香り高く、スープやタコスを更に美味しくしてくれます。

先日ふと庭の端をみましたらいつの間にかハーブが生えていて、小さな白い花弁に黄色混じりの花を咲かせていました。摘んで香りを嗅いでみるとこれがマンサニージャ=カモミールだったのです。そういえば数年前に母が病気したときに、煎じて飲ませてあげたら元気になるかなと植えた事を思い出しました、多年草だったのですね。

若いころは身近にあっても見向きもしなかったマンサニージャでしたが、母と同年齢になって初めて効用を知り美味しさが分かるようになってきました。庭に育って煎じて飲める喜びと、お茶の美味しさを教えてくれた母に感謝して毎日飲んでいます。sol(5月6日、2014年)