夏休みの思い出―1960年代、幼少の頃

夏休みの思い出2

夏の旅行といえば、京都と、そして「兵庫県の竹野」でした。

【父の心の故郷・竹野】

竹野は兵庫県の日本海側の町で、父の母である、早くに亡くなった祖母・千代の故郷です。父たち兄弟は夏になるとここへ遊びに行ったそうで当時は「おはなはん」と呼ぶ叔母と父の従姉弟たちが暮らしていました。

泳いだのは竹野や切浜の海岸で日本海は深い色(深そう)で波も荒かったような。そしてやたら大きな海藻や藻、そしてフナ虫がいて、ビーチサンダルで海辺を歩くと波に足をさらわれそうになったりしてちょっぴり怖いけれど、長期滞在型でしたので来る日も来る日も海で過ごした記憶があります。

ここは同じ夏休みでも暑かった思い出はなく、古くて黒い漆喰の床や階段がお化け屋敷のようでゾクッときたので、子供心に涼しく感じたのかもしれません。

また蚊帳釣りで寝るので夜もどのようにおトイレを済ませたのか、こちらも怖くて覚えていません。

ここでは竹野の「おはなはん」叔母が別れ際に金平糖をくれたのが印象深く、またその甘くてしっとり消えてゆく味が実に美味しかったことを覚えています。

今でも金平糖を見かけると買って食べたくなりますし、お茶席で出ますと素直に「美味しい!」と感じます。小さい頃の味覚や思い出は一生忘れられないものになっているのだなとしみじみ思います。sol(7月19日)