雨上がりの3月23日水曜日、県内各地で卒業式が執り行われました。
わたしも、娘の卒様式に参列して来ました。
地震後、給食がストップしたり集団下校になったり歓送迎会も中止で小学校課程終了間際になって様々な事があったにも拘わらず、また避難所で卒業証書授与式が行われていたりしている事から考えると、無事にこの日が迎えられたことに心から感謝します。
東北3県で亡くなった児童生徒は184名にのぼり、先日の卒業式ではは148名でしたから一学年分もの児童の命が失われたかと思うと本当にやりきれない気持ちでいっぱいです。ご冥福をお祈りします。
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思い出に残るいい式だったなと感慨に浸って校門から校舎を眺めていましたら、ふと足元に黄色いペンキの痕(ポタッと滴った痕)のようなものがあることに気付きました。
見廻すとあたり一面に黄色いものが付着しているんです。
ん〜、これは花粉のような真っ黄色で天然の黄色さだけれども、今まで見たことがないものでした。
夜のニュースで「黄色いものは花粉」と報道されて、一旦は納得したものの、初めてのことで何だかしっくりこない。放射能と合わさって化学反応を起こしたのかと思いました。(これには息子もあきれ顔)
今日はそれらをすべて雑巾で拭って水で洗い流したつもりですが果たしてそれで大丈夫なのか!?不安も残ります。
「黒い雨」ならぬ「黄色い雨」で、不安に過ごした二日間でした。
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(毎日新聞より抜粋)
Q「ベクレル」と「シーベルト」との違いは?
A ベクレルは放射線を出す強さの単位で、体への影響を見るにはシーベルトに換算が必要。1キログラムあたり1万5020ベクレルのヨウ素が検出されたホウレンソウを食べたときの影響は0・33ミリシーベルト。日本人のホウレンソウ1日の平均摂取量は約15グラムなので、実際の影響は0・0049ミリシーベルトになる。
上記だけでは???
ちょっと理解し辛いですよね。
今朝の産経新聞にとてもわかりやすい説明が掲載されていましたので以下にご紹介します。
放射線の人体への影響をわかりやすく考える場合、焚火に置き換えればいい。焚火から1メートル離れた場所と5メートルとでは体が受ける温かさに差が生じる。同じ1メートルの場所でもアイスクリームを1分間置くと少し溶けるが5分間置くともっと溶ける。このことで放射線を長く浴び続けるほうが影響が大きいことが理解できる。また同じ1メートルに5分間おいてもアイスクリームなら溶けるがかぼちゃなら溶けない。焚火から受ける影響は物質によって異なる。距離も時間も含めて最終的に人が受ける影響を表す場合の単位が「シーベルト」。
またどんな場合でも無駄な被爆は避けるべきだが現在は「本来あるべきでない放射性物質」が大気中に放出されている状況。政府はまず危機管理方針を説明したうえで年間50ミリシーベルト(医師などが1年間に被爆する許容量)を基準に危機管理を徹底すべきである。(放射線災害研究所 郡山一明所長)
日本は原発からの避難距離を20キロ圏に指定した際、アメリカ政府は既に在日米国人に80キロ圏外への避難指示を出していました。これにも不信感を抱かずにはいられませんでした。一刻も早くきちんと説明の上での指示を出してもらいたいものです。
Q 食べ続けても大丈夫?
A 日本人は普段も摂取した魚や野菜などから年間0・3ミリシーベルトを受けている。関澤純・元徳島大教授によると、ホウレンソウは洗ったり、ゆでたりすれば放射性物質はかなり減る。
牛乳は「最も汚染されたもの(福島県の約1500ベクレル)でも、数回飲むくらいなら自然被ばくの10分の1以下で、飲み続けなければ大丈夫」という。
◇現状、雨にぬれても影響なし
Q 水道水は飲んでいいの?
A 水1リットル(1キログラム)当たりの摂取制限の指標はヨウ素で300ベクレル、セシウムで200ベクレル。福島県内では17日、一時的に308ベクレルのヨウ素が検出された。厚労省は指標を超えた場合、飲用は控えたほうがいいものの、風呂や手洗いなどには問題ないとしている。飲用水がなければ、飲んでも差し支えないとの見解も示している。
Q 雨が降ってきたら?
A 文部科学省は全国の都道府県などに対し、地上に落ちたちりや雨に含まれる放射能を調査し、可能な限り毎日、報告するよう求めている。20日発表されたデータでは栃木や群馬、埼玉などの都県で微量な放射性ヨウ素などが検出されているが、雨にぬれても健康に影響はないと考えていいレベルだ。ただし田中俊一・元原子力委員会委員長代理は「このまま大気中の放射性物質濃度が高い状態が数カ月続くと、健康への影響が心配になってくる」と話す。
できる限り被ばくを抑えたい人は(1)外出は雨がやんでからにする(2)髪や皮膚がぬれないようにする(3)気になる場合は、流水で洗う−−ことを心がけたい。
Q 食品の汚染が心配なときはどうやって食べればいい?
A 放射線医学総合研究所のホームページによると、野菜は、洗う▽煮る(煮汁は捨てる)▽皮や外葉をむく−−ことで汚染の低減が見込める。
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一部の被災地域ではうがい薬を飲むと被爆解毒になるとでまかせが広まっているようですが、それはないとのこと。
自然界にある海藻類に含まれているヨウ素やうがい薬の有効ヨウ素、それらは放射性ヨウ素と異なるもので大丈夫イソジンうがい薬は規定通り薄めて使用しましょう。
1週間前には大変な行列で購入しませんでしたが、1リットル当たり151円とはなったものの今日はもうガソリンスタンドは平常通りの営業でした。同様に何事も風評に惑わされず落ち着いて判断・行動することを心がけたいものです。sol(3月28日)
▲今日、被災地の保育園を通じて思い出のランドセルを寄付しました。ピカピカに磨いて送り出しました。