さそり

メキシコ在住20年にもなろうという数年前のある日、父がさそりに刺されました。

チャパラ湖畔に住んでいるときで、制作に出かけ「さあ描こう」と紺色の一澤帆布製バッグから道具一式を出そうとしたその瞬間体に電流が走ったように、ビリビリッときて、そして咄嗟にバッグを逆さにしサソリを発見し、足で踏み潰したとのことでした。勇気ある行動です。

メキシコに住んで20年間、蜂に刺され顔が腫れたことはあるものの、サソリに刺されたことはなかった父です「本当に痛くて、どうなることかと思った」と振り返っては話しています。

サソリ(蠍)はスペイン語でアラクランArraclan。

節足動物門鋏角亜門クモ綱サソリ目 Scorpiones に属する動物の総称である。前に鋏、尾に毒針をもち、人間に対して致命的な毒を持つものも存在するが、その数は約1000種類中に僅か25種と少ない。(Wikipediaより)

わたしもメキシコ渡航歴は15回を越え、メキシコ全土を旅行して歩きましたが、未だ生きているサソリそのものは見た事がありません。樹脂の中に閉じ込められているキーホルダーや車のギアに付けるアクセサリーはよく見かけますけれどね。

メキシコでは靴を履くときには一度逆さにしてトントンしてから履くようにと初めて訪れた頃にメキシコの人たちからは注意されたものです。

でも今までにも遭遇していないし、慣れない習慣ですから、ふと忘れてしまうこともありましたが、父が刺されたことで再認識し以後はとても注意しています。

サソリは乾燥しているメキシコでは砂漠地帯はもちろんのこと、家の中にでもいる時があるそうです。サソリは日本では猛毒を持つ生き物といわれていますが、メキシコではサソリを始め、ワニ、トカゲなどの爬虫類は魔除けでもあるそうで、だからキーホルダーになっていたりするそうなのです。

それにしても、サソリに刺されたら毒が体中に回って命が危ないというのがわれわれ日本人の認識ですが、実際刺されると尋常でない痛みですぐに病院に駆け込み抗生物質を打ってくれるので、命に別状なく回復できるようです。

あと、ドクトルのアドバイスによるとメキシコでは虫やサソリに刺された時レモンなどの柑橘類または酢を傷口に垂らすと応急処置になるとのことでした。

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先日、メキシコ旅行でダイビングしに行ってきた友人に会い、メールアドレスに「スコーピオン」と記されているので、なぜスコーピオン?と聞きましたら、やはりメキシコアカプルコに滞在中、ホテルで黒いTシャツを着ようとした途端ビリビリッときて刺されたとの事、聞きました。

すぐさま病院で手当てを受け事なきを得たそうなのですが、

アカプルコのそのホテルでは珍しい出来事だったそうで、ホテルの従業員さんたちにも「サソリに刺された東洋人」と会う度に冷やかされたと

そんなアカプルコの思い出をメールアドレスに記したという事でした。

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国境近くを旅行したことのある友人も、ある町ではサソリが町のシンボルになっていたよと言っていたのを思い出しました。

サソリはメキシコ中どこにでもいるのですね。

黒色や紺色の所持品・衣類には気をつけましょう!着たり履いたりする前にはひと払いすること、そしてできればカバンの口など開けっ放しにしないほうがいいようです。sol(11月17日)