チップの国メキシコ

今日はわたくしの母島田和子のお話です。

両親はメキシコ市に滞在するときには、日系二世で知人のドクトル難波の車を手配、運転手ホセ・アントニオに頼むことにしています。

グアダラハラからメキシコ市へ出てきた両親と、わたしは日本からメキシコ市へと、合流したときに初めてホセ・アントニオに会いました。

折しもメキシコ市に寒波がやってきて、メキシコ人はみなマスクをしたりマフラーを首に巻いて「おお寒い、寒い」と口々に言っていた頃でしたが、わたしは日本の寒さから解放され「なんて寒くないんだろう」と思ったのがメキシコ市に到着したときの感想です。日本のような「底冷え」の寒さはメキシコでは感じられませんでした。

ホセ・アントニオも風邪気味のようであまり暖かそうではない化繊のマフラーを首に巻きティッシュでチーンと鼻をかんでいました。

車の中で、母が

空港タクシーってぼられたり、案外高かったりするの。だからドクトル難波にお願いしてホセ・アントニオに頼んだほうが、きっちりやってくれるし安心。タクシー代払うくらいならホセ・アントニオにチップあげたほうがいいわ。」という話題になりました。確かにそうです、タクシーに乗って高い運賃請求されたり違うところへ行ってしまったり、煩わしいことあります。

ほどなくしてホテルに到着し、母が、風邪が辛そうなホセ・アントニオに「では明日10:00に来てね」と言っていました。

その後、夕食を食べながら

「ホセ・アントニオ風邪が辛そうだけれど大丈夫かしら。チップ弾んであげるから、大丈夫よね・・・」と母が父と話していました。どのくらいのチップをあげているのだかわたしにはわかりませんが、なんだかタクシー代の倍以上は払ってあげているような・・・

「あなた、チップどの位あげる?」と父に相談しつつも決定権があるのは母のようで「チップ」を楽しんでいるようにも見えました。

長年メキシコに暮らしていて、運転手にも伝えたいことをきっちり言えて、ご苦労様 はいチップよ、と、惜しむことなくチップをあちこちで払っている母を見ていて、ほとんどメキシコ人的な感覚になりつつある母を垣間見たメキシコの旅でした。

翌朝、薬で治ったのかホセ・アントニオはすっきりした顔で9:30にホテルに迎えに来てくれました。

sol(3月10日)祖母きくの誕生日です。