年賀状の話

振り返ると、小学校の時にもよく木版画を彫って摺っていました。

木版画かレタリングでデザインしたものか忘れましたが自分の年賀状作品が図工の教科書に掲載されたのがとても嬉しかった記憶があります。小学校・中学校時代の美術の先生には恵まれまして、いろいろな描き方、技法を習ったり経験したと思います。

エッチングもよかったですが木版画の木のぬくもりと、摺りあがったときのインクの載り具合が、わたしは大好きです。

版画は自分が描こうとしている「イメージした絵」の部分と、凹凸の凹みを彫ったあとの「予想外の模様」となって浮き出てくるところが面白いなといつも感じます。それも色を置くインクの載せ具合によっても感じが変ってくるのがいいです。

不思議なもので、これは小学校時代に木版画で年賀状を彫っていたときにも同様に感じていたことで、昨年から木版画を始めてあらためて思い出した感覚です。

子どもが小学生になり自分の小学校時代はどうだったけな?なんてふと思い出してみることも多くなった今日この頃です。

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木版画を摺っていると思い出すのは、同じクラスだったよっちゃんこと吉村君です。年賀状で木版画を彫り毎年その出来具合で競って制作していました。

それも中学生になってからも続いていましたが、私のほうは木版画を彫るのが面倒になり、お互い忙しくなってしまったのもあり、やめてしまいました。(ごめんなさい)

小さなはがき一枚の中にそのときの想いを凝縮させて、制作していました。吉村君の作品で印象的だったのは、歌舞伎の3色(白・茶・深緑)で仕上げた年賀状です。小学生なのになんていいセンスしているんだろう!と感じたのを今でも覚えています。

そんなことを思い出しながら、今となっては競うほどのものはできませんので、お正月が過ぎた今日もまた楽しんで摺っているといったところです。sol(2007年1月10日)